1987年に結成し、1991年にメジャー・デビューした日本のロックバンド。1995年発売の11thシングル『ロビンソン』や6thアルバム『ハチミツ』のヒットを機に人気を獲得しており、マイペースな活動を続けている。代表作に「ロビンソン」「空も飛べるはず」「チェリー」「渚」「魔法のコトバ」「優しいあの子」などがある。メジャーレーベルはポリドール時代から現在までユニバーサルミュージックの所属である。
メンバーは少年期からHR/HMが好きであり、バンド結成当初はパンク・ロックのバンドであった。後にフォークソングの要素を取り入れて独自のポップ・ロックを確立していく。日本のロックの系譜上では、1990年代に登場したオルタナティブ・ロックやパワー・ポップのバンドに括られることがある。
・草野マサムネ(くさの まさむね、本名:草野正宗、1967年12月21日 – )
ボーカル、ギター担当。福岡県福岡市出身。
・三輪テツヤ(みわ てつや、本名:三輪徹也、1967年5月17日 – )
ギター担当。静岡県藤枝市出身。
・田村明浩(たむら あきひろ、本名:同じ、1967年5月31日 – )
ベース担当(リーダー)。静岡県藤枝市出身。
・崎山龍男(さきやま たつお、本名:同じ、1967年10月25日 – )
ドラムス担当。栃木県佐野市出身。
スピッツの活動履歴
1986年の春に東京造形大学で草野マサムネと田村明浩が出会い、重音部に入部した。途中からギターのメンバーを1人加え、バンド名を「ザ・スピッツ」と変更した。ところが、このバンドは活動を休止した。1987年に草野が東京造形大学から武蔵野美術大学に再入学したことを期にバンド仲間と疎遠になり、ザ・スピッツは自然消滅となるが、草野と田村の仲は継続していた。ある日、草野がライブハウスで演奏することができる本格的なバンド活動の話を持ちかけた。すると、田村は上京していた幼馴染の三輪テツヤを誘い、三輪は文化服装学院で同じフォークソング部に所属していた﨑山龍男を誘った。こうしてバンド「スピッツ」を結成し、同年7月に文化服装学院の夏祭りで初ライブを行った。その後、新宿ロフトを目標に、新宿JAM 、渋谷ラ・ママ、屋根裏などでのライブ活動を開始し、翌年からはホコ天でのライブを行った。
3月25日、ポリドールよりシングル『ヒバリのこころ』と、アルバム『スピッツ』を同時発売でメジャー・デビュー。
1994年、土方隆行をプロデューサーに迎えて8thシングル『空も飛べるはず』を発売した。
1995年、11thシングル『ロビンソン』がスピッツ初のオリコンチャートTOP10入りをすると、続く12thシングル『涙がキラリ☆』もオリコンチャート初登場2位となり、ヒットした。なお、『ロビンソン』はチャートに通算30週以上ランクインするロングセラーとなり、ミリオンセラーになった。6thアルバム『ハチミツ』はスピッツ初のオリコンチャート1位となり、ミリオンセラーとなった。
1996年、ドラマ『白線流し』主題歌に1994年発売の「空も飛べるはず」が起用され、再出荷したシングルがオリコンチャートで1位を獲得し、ミリオンセラーとなった。
また、1996年13thシングル『チェリー』もミリオンセラーとなった。
14thシングル『渚』ではオリコンチャート初登場1位を獲得した。7thアルバム『インディゴ地平線』発売。
2006年、メジャー・デビュー15周年を迎えてシングル・コレクション『CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection』、『CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection』を同時発売した。同年7月には31stシングル『魔法のコトバ』を発売した。『ハチミツとクローバー』主題歌となる。
2019年、NHK連続テレビ小説『なつぞら』主題歌に「優しいあの子」が起用された。
2011年4月3日作成 2020年4月19日更新
Youtube : スピッツ Spitz : Spitzclipのビデオクリップ・コレクションの全公開
- スピッツ / ヒバリのこころ (1st single) 発売日:1991年3月25日 ☆☆☆
- spiz スピッツ-natsu no mamono 夏の魔物 (2nd single)☆☆☆
- スピッツ・魔女旅に出る (3rd single)☆☆☆
- Spitz 惑星のかけら (4th single) ☆☆☆
- スピッツ 日向の窓に憧がれて (5th single) ☆☆☆☆
- スピッツ / 裸のままで (6th Single) ☆☆☆☆
- スピッツ 君が思い出になる前に PV (7th Single) ☆☆☆☆
- スピッツ / 空も飛べるはず (8th Single) 発売日:1994年4月25日 ☆☆☆
- スピッツ / 青い車 (9th Single) 発売日:1994年7月20日 ☆☆☆
- スピッツ / スパイダー (10th Single) 発売日:1994年10月26日 ☆☆☆
- スピッツ / ロビンソン (11th Single) 発売日:1995年4月5日 ☆☆☆☆☆
- スピッツ / 涙がキラリ☆ (12th SIngle) 発売日:1995年7月7日 ☆☆☆
- スピッツ / チェリー (13th Single) 発売日:1996年4月10日 ☆☆☆☆☆
- スピッツ / インディゴ地平線 (7th album) 発売日:1996年10月23日 ☆☆☆☆☆
- スピッツ / 渚 (14th Single) 発売日:1996年9月9日 ☆☆☆☆☆
- スピッツ / スカーレット (15th Single) 発売日:1997年1月29日 ☆☆☆
- スピッツ / 夢じゃない (16th SIngle) ☆☆☆
- スピッツ 運命の人 PV (17th SIngle) ☆☆☆
- スピッツ / 冷たい頬 (18th SIngle) ☆☆☆
- スピッツ / スピカ (19th Single) ☆☆☆☆☆
- スピッツ 楓 PV (19th Single) ☆☆☆
- スピッツ / 流れ星 (20th Single) ☆☆☆
- スピッツ / ホタル (21th Single) ☆☆☆
- スピッツ / 遥か (23th Single) ☆☆☆
- スピッツ / 夢追い虫 (24th Single) ☆☆☆
- スピッツ / さわって・変わって (25th Single) ☆☆☆
- スピッツ / ハネモノ (26th Single) ☆☆☆
- スピッツ / 水色の街 (27th Single) ☆☆☆
- スピッツ / スターゲイザー (28th Single) ☆☆☆
- スピッツ / 正夢 (29th Single) ☆☆☆
- スピッツ / 春の歌 (30th Single) ☆☆☆
- スピッツ / 魔法のコトバ (31th Single) ☆☆☆☆☆
- スピッツ / ルキンフォー (32th Single) ☆☆☆
- スピッツ / 群青 (33th Single) ☆☆☆
- スピッツ / 若葉 (34th Single) ☆☆☆
- スピッツ / 君は太陽 (35th Single) ☆☆☆
- スピッツ / つぐみ (36th Single) ☆☆☆☆☆
- スピッツ / シロクマ (37th Single) ☆☆☆☆☆
- スピッツ / 愛のことば (6th Album) 発売日:1995年9月20日 ☆☆☆
スピッツ : おすすめのアルバム
- スピッツ : RECYCLE Greatest Hits of SPITZ (1999)
- スピッツ : CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection(2006)
- スピッツ : CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection(2006)
- スピッツ : 惑星のかけら(1992)
- スピッツ : 名前をつけてやる(1991)
- スピッツ : スピッツ(1991)
- スピッツ:ハチミツ (1995)
- スピッツ:インディゴ地平線 (1996)
スピッツ : RECYCLE Greatest Hits of SPITZ (1999)

草野マサムネ(vo)、三輪テツヤ(g)、田村明浩(b)、崎山龍男(dr)の4人からなる人気バンド、スピッツのヒットシングルを収録したベストアルバム。デビューしてすぐのころのシングルはあえて収録されず、「スピッツ節」が確立され始めた1993年の7thシングル<1>を皮切りに、98年の18thシングル<13>までが年代順に並べられている。 150万枚のセールスを記録し、彼らが大きく飛躍するきっかけとなった<5>、シングルとして発売された約2年後にドラマ主題歌として起用され、今や代表曲に数えられる<2>など、スピッツを語るうえで欠かせない楽曲のオンパレードとなっている。(剛吉若寸也)
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- 1. 君が思い出になる前に
- 2. 空も飛べるはず
- 3. 青い車
- 4. スパイダー
- 5. ロビンソン
- 6. 涙がキラリ☆
- 7. チェリー
- 8. 渚
- 9. スカーレット
- 10. 夢じゃない
- 11. 運命の人
- 12. 冷たい頬
- 13. 楓
スピッツ : CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection(2006)

2006年にデビュー15周年を迎えるスピッツ。初のメンバー公認年代別コンプリート・シングル・コレクションが、デビュー記念日に2枚同時リリース。この「1991-1997」盤では、デビュー曲「ヒバリのこころ」から1997年1月にリリースした「スカーレット」までを年代順に収録。初期の初々しいサウンドから、誰もが知っているスーパーヒットの数々まで、魅力の原点がつまった必聴盤。
- 1. ヒバリのこころ
- 2. 夏の魔物
- 3. 魔女旅に出る
- 4. 惑星のかけら
- 5. 日なたの窓に憧れて
- 6. 裸のままで
- 7. 君が思い出になる前に
- 8. 空も飛べるはず
- 9. 青い車
- 10. スパイダー
- 11. ロビンソン
- 12. 涙がキラリ☆
- 13. チェリー
- 14. 渚
- 15. スカーレット
スピッツ : CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection(2006)

2006年にデビュー15周年を迎えるスピッツ。初のメンバー公認年代別コンプリート・シングル・コレクションが、デビュー記念日に2枚同時リリース。この「1997-2005」盤では、1997年4月リリースの「夢じゃない」から2005年4月リリースのシングル「春の歌」までをリリース順に収録。大ヒット曲ばかりがずらりと並ぶ最強コレクション!
- 1. 夢じゃない
- 2. 運命の人
- 3. 冷たい頬
- 4. 楓
- 5. 流れ星
- 6. ホタル
- 7. メモリーズ
- 8. 遥か
- 9. 夢追い虫
- 10. さわって・変わって
- 11. ハネモノ
- 12. 水色の街
- 13. スターゲイザー
- 14. 正夢
- 15. 春の歌
スピッツ : CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection(2017)

スピッツ結成30周年を記念して、2006年の「魔法のコトバ」以降のシングルと、2017年春から朝の情報番組テーマソングとして流れている「ヘビーメロウ」他、新曲を収録した通算3枚目の『CYCLE HIT』。
- 1. 魔法のコトバ
- 2. ルキンフォー
- 3. 群青
- 4. 若葉
- 5. 君は太陽
- 6. つぐみ
- 7. シロクマ
- 8. タイム・トラベル
- 9. さらさら
- 10.愛のことば-2014mix-
- 11.雪風
- 12.みなと
- 13.ヘビーメロウ
- 14.歌ウサギ
- 15.1987→
スピッツ:インディゴ地平線 (1996)

スピッツが1996年に発表した7thアルバム。笹路正徳と本人たちのプロデュースによる、ポップでせつない世界観が完成したと言える傑作。「ロビンソン」などを収録してヒットした6th『ハチミツ』の後ということで、プレッシャーもあったことだろうが、各々の楽曲の完成度、アルバムとしての統一感など、確実に前作以上の作品に仕上がっている。先行シングルとして発表されていた<4><12>のみならず、どの曲がシングルカットされてもおかしくないほどのクオリティ、まさに捨て曲なし。<3>あたりにほのかに見られる実験的作風もバランスよく収まっている。(剛吉若寸也)
- 1. 花泥棒
- 2. 初恋クレイジー
- 3. インディゴ地平線
- 4. 渚
- 5. ハヤテ
- 6. ナナへの気持ち
- 7. 虹を越えて
- 8. バニーガール
- 9. ほうき星
- 10. マフラーマン
- 11. 夕陽が笑う、君も笑う
- 12. チェリー
スピッツ:ハチミツ (1995)

1995年発表の6枚目のオリジナル。甘い蜜のような、スピッツ・ワールド炸裂の優しさと愛があふれる、胸にジーンとくる、ミディアムポップチューンシリーズ。彼らの持ち味が出たポップチューン「ロビンソン」、サビの部分が特にグッと来る「涙がキラリ☆」他を収録したアルバム。 (C)RS
- 1. ハチミツ
- 2. 涙がキラリ☆
- 3. 歩き出せ、クローバー
- 4. ルナルナ
- 5. 愛のことば
- 6. トンガリ ’95
- 7. あじさい通り
- 8. ロビンソン
- 9. Y
- 10. グラスホッパー
- 11. 君と暮らせたら
スピッツ : 空の飛び方(1994)

1994年発表の5th作品。前作に引き続き笹路正徳をプロデューサーに迎え、広く世に打って出ようとする意気込みのもと、改めてこのバンドの方向性を明確にしたようでもあり、多くが知る「スピッツ印」の懐かしくもポップなサウンドが確立されている。この翌年に発表される、シングル『ロビンソン』の爆発的なセールスにより、彼らの音楽に目覚めたユーザーがその音をフィード・バック、また<3>が2年後の1996年にテレビドラマ「白線流し」の主題歌になったこともありロング・セラーの逸品となった。(春野丸緒)
- 1. たまご
- 2. スパイダー
- 3. 空も飛べるはず
- 4. 迷子の兵隊
- 5. 恋は夕暮れ
- 6. 不死身のビーナス
- 7. ラズベリー
- 8. ヘチマの花
- 9. ベビーフェイス
- 10. 青い車
- 11. サンシャイン
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